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岡野 敏明 院長

TOSHIAKI OKANO

昭和元年(1926年)より当地で開業。子供からお年寄りまであらゆる人を診ていく

愛知医科大学医学部卒業。聖マリアンナ医大・第三内科に入局。2002年に『岡野内科医院』院長に就任(小田急線「向ヶ丘遊園駅」北口より徒歩3分)。

岡野 敏明 院長

岡野 敏明 院長

岡野内科医院

川崎市多摩区/登戸/向ヶ丘遊園駅

  • ●内科
  • ●小児科
  • ●放射線科
  • ●胃腸内科
  • ●消化器外科
  • ●循環器内科

同じ地域に住むものとして、自分にできることを

岡野 敏明 院長

『岡野内科医院』は、私の祖父の代より当地で診療をおこなってきました。祖父は私が2歳か3歳の頃に亡くなっているのですが、枕元で、「お前は医者になるんだ」と語りかけられたことをおぼろげな記憶ながら憶えています。呪いではないですけれど(苦笑)、だからか、子供の頃から他の職業を考えたこともなかったのです。
祖父の頃は、まだ物々交換で成り立っていたようです。健康保険もない時代でしたから、患者さんが支払いに困ると、「大根で勘弁してくれ」と言われ、それでお代を頂戴していたんですね。その祖父の診療所を父が継ぎ、私へと受け継がれてきたことになります。
私にとってこの道は、最も安易な選択でした。だからこそ、自分が特別なことをしているとは思っていませんし、“お医者様”などという意識もありません。時代は変わりましたけれど、今私ができることで、少しでも地域の人の役に立てたらと思っています。

内科と小児科がひとつのところにあるメリット

岡野 敏明 院長

私は消化器内科の出身で、家内が小児科を診ています。2002年に父より院長職を引き継いだ際、院内を改装してキッズスペースを設けました。今では珍しくもありませんが、当時は少なかったですよね。当院の特徴として、お母さんと子供を一緒に診られるということがあります。お母さんは自分のことは後にしてしまいがちですが、子供と同じところで診察を受けられるというのはメリットと言えるでしょうね。
父の代、昭和30年代までは、地域のクリニックというものは、“診療所”でした。小児科を掲げているところは非常に稀で、具合が悪いようなら、全てを診ていたものなんですね。時代が廻り、専門科に細かく分かれるようになってきたなかで、現在は総合診療医の存在が注目を集めるようになってきています。私より上の世代からすれば、「何を今更…」というところかもしれませんが(苦笑)、地域の診療所のあるべき形に再び戻ってきたということではないでしょうか。

思っていることを言えて、聞ける診療所に

岡野 敏明 院長

一番は、「ここに来てよかった」と思ってもらえるように、ということですね。時間等の問題もあり、仕方のないことかもしれませんが、大きな病院では先生も患者さんもお互い顔も見ずに診察が進んでいくということが往往にしてあります。そんなことでは、検査の結果は見られても、顔色や雰囲気などを察することはできません。またその様子では、患者さんが聞きたいことを聞けないということにもなってきます。職場などで健康診断の結果をもらったとしましょう。数値は色々と載ってるけど、じゃあ、何に気をつけたいいか、わかる方は少ないのではないでしょうか。ここでは、そういった1つひとつの疑問に丁寧に答えていくようにしています。
皆さんが、「ここなら聞いてもらえる」と思っていらっしゃるものですから、こちらも張り切ってよくよく説明しようとすると、相応の時間がかかってしまいます。待っていただいた分の説明をしようとすると、さらに時間がかかってしまう。悪循環といえばそうですが(苦笑)、それが私にできることですから、やめられませんよね。
お恥ずかしい話ですが、私は子供の頃、ずいぶんとやんちゃをしてきました(苦笑)。その頃をよく知っていながら、なお、私のところに待ってでも来てくれる方がいるわけですから、その期待には応えたいと思いますね。

時に雑談も交わしながら、患者さんの“生活”を診ていく

呼吸器を専門にする叔父と、循環器を専攻している先生が手伝いに来てくれています。自分の専門外のことについては判断に迷うこともありますから、そういったときには非常に頼りになりますよね。
ただ、患者さんの立場からすれば、「代診の先生でいい」という人は少ないのではないでしょうか。口はばったいようですが、患者さんからすれば、私や家内に会いにきている、という人が大半ではないかと思うのです。ここでは、診療に直結することだけをお聞きするのではなく、釣りの話やら何やら、雑談もずいぶんおこなっています。しかしその雑談から、毎日、その方がどういう生活をされているかが推測できることになり、病気の早期発見に結びつくこともあるのです。
これだけ多くの医療機関がある時代です。すべからく同じことをしなければいけないということはないし、1つの個性として、診療のあり方は多様であってもいいのではないでしょうか。

これから受診される患者さんへ

この地で生まれ、この地で育ちました。すでに申し上げましたが、子供の頃のやんちゃを知っていながら、当院を頼りにいらしてくださる方がたくさんおられます。そういった方々の期待に応えるべく、丁寧に、自分にできることを精一杯続けていければと思っています。

※上記記事は2018年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

岡野 敏明 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:ゴルフ
  • 好きな作家:三島由紀夫、松本清張
  • 好きな映画:“あらゆる”ラブストーリー
  • 好きな言葉・座右の銘:出来ることをコツコツと

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